マリルリのAは50

ハリーポッターと賢者の記事

【ダブル】ディンラッシャコントロール【JCS1回目、2回目抜け】

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OK‐5_7(@K7525)と共有しJCS予選の1回目と2回目で抜けた構築になります。

構築の軸は一緒になりますが、自分が1回目に抜けた後にOK‐5_7が改良してくれた部分がありますので2つ分の構築記事になります。

【構築経緯】

3月の1週目にて某所で当たったディンルー+ヘイラッシャのステロ欠伸展開に打ちのめされてネット予選だと明確な対応策を持ってない人を倒して上振れを狙えると考えて考察スタート。欠伸ステロ展開で削れた相手を後発で倒すプランで構築を練る。

原案:

ディンルー、ヘイラッシャ、

イーユイ、ハバタクカミ、

パオジアン、カイリュー

暫く回してみたところイーユイを出せる場面があまりにも少ない、また、ビートダウン展開でのイージー要素がなく、ゆっくりと展開していく構築なため被弾回数が増えることによる急所等の運負けが発生しやすい点が問題だと感じた。イーユイの枠を悩んでいることを同じ南白オフスタッフのぷりんさんに相談したところ、ファイアローを使ってみてはどうかと指摘を受けてファイアローを入れてみたところ後述のハバタクカミと合わせて1部の構築にイージーを取りやすくなったためそのまま配分や技等を練って構築が完成した。あとは4月の予選に向けてひたすらに構築の練度を高めていった結果、1回目の予選で29‐9の124位で無事抜けられる事が出来た。

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【個体解説】

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ディンルー

テラスタイプ:毒

特性:災いの器

持ち物:オボンの実

性格:図太い

262(252)‐×‐187(196)‐×‐107(52)‐66(4) 努力値4余り

ボディプレス/カタストロフィ/地割れ/ステルスロック

環境初期は圧倒的な物理環境であった為、トップメタであるパオジアン+カイリューに勝てるように物理方面を固くした配分。威嚇を回してくる展開が多く見られたため威嚇を実質無効に出来るボディプレス、相手のHPをほぼ確実に半分削ることができるカタストロフィ、横のヘイラッシャと合わせて試行回数の暴力で相手を持っていける地割れ、欠伸サイクルに刺さるステルスロックの技選択とした。ベビーボンバーがないためハバタクカミが一見キツそうに見えるがカタストロフィ+ウェーブタックルで倒す、若しくはカタストロフィ+欠伸で一旦流すことによって後続のパオカイの圏内に入れやすくする等出来たためそこまで苦労することはなかった。力を吸い取るやイカサマダメージを考えて図太いにしている。ボディプレスはノーマルテラスカイリューやドドゲザン、バンギラスに対して非常に有効な為、かなり重宝する技となった。カタストロフィでオボン発動することを考えてHは2nにしている。

A201イダイナキバのインファイトをオボン込み2耐え

C187ハバタクカミのムーンフォースをオボン込み2耐え

無振りバンギラスをボディプレスで確定1発

H198-B115ノーマルテラスカイリューをボディプレスで確定2発

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ヘイラッシャ

テラスタイプ:鋼

特性:鈍感

持ち物:食べ残し

性格:腕白

257(252)‐120148‐×‐113(220)‐60(36)

守る/ウェーブタックル/欠伸/地割れ

ディンルーと並べることによって欠伸ステロ展開をおこなっていく。先にも述べた通り当初は物理環境にあったため物理耐久を高める性格補正にしている。攻撃に努力値を割いていないがウェーブタックルの技威力が高いためそこまで火力不足には感じなかった。特性を鈍感にすることで威嚇と挑発を無効化出来るため欠伸を止めるにはヘイラッシャを集中して倒すかミストフィールド展開にしていく必要がある。集中される場面は慣れたら分かりやすいため守るかテラスを切ることによって生存し欠伸の試行回数を稼ぐ事が出来る。合体しないヘイラッシャミラーやキョジオーンをなるべく抜けるようSは上げた方が良いと考え少し上げている。無振りトリトドン抜き。

A204カイリューの拘り鉢巻飛行テラバースト高乱数で2耐え

C176テツノツツミのフリーズドライ災いの器込み中乱数2耐え

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ファイアロー

テラスタイプ:霊

特性:はやてのつばさ

持ち物:ゴツゴツメット

性格:腕白

185(252)‐109(60)‐119(140)‐×‐90(4)‐153(52)

ブレイブバード/フェイント/追い風/挑発

ぷりんさん案のゴツメファイアロー。追い風展開で上から殴ったら勝てそうな構築に主に出す。スカーフイダイナキバが増加していた為、ダブルダメージ岩雪崩を確実に耐えられる調整。物理技を受けてゴツメでマルチスケイルや襷を潰せる点が偉かった。フェイントはハバタクカミを前にして一旦様子見で守るを押されるため刺さることが多かった。挑発はよく分からないギミックを相手にするときによく使用した。(とくにサケブシッポやヤミラミ系統)ネット予選で出せた試合はほぼ勝てた。

Sは準速100族抜き

A201イダイナキバのダブルダメ岩雪崩確定耐え

A204ノーマルテラス鉢巻カイリューの災いの剣神速確定耐え

H131‐B75ハバタクカミを災いの剣ブレイブバードで高乱数1発

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ハバタクカミ

テラスタイプ:水

特性:古代活性

持ち物:ブーフトエナジー

性格:控えめ

151(164)‐×‐103(220)‐184(100)‐156(4)‐158(20)

ムーンフォース/シャドーボール/マジカルシャイン/テラバースト

最強のハバタクカミ。構築を組んだ当初はなんとなくで色んな型のハバタクカミを使用していたがぷりんさんから水テラバがかなり強いとのアドバイスを受けて使ってみたところ、初手に出てくるウインディやイーユイといった炎タイプを1T目で処理して残数有利とることで相手のサイクルを崩す動きがかなり強かった。ハバタクカミの水テラバは読まれることが基本的に無いためBO1のネット予選形式だと最強の初見狩りだと感じた。耐性としての水タイプもハバタクカミとよくマッチしておりこれ以外の型を使えなくなってしまった。間違いなく予選を勝てたのはこのポケモンのおかげ。最初は拘り眼鏡にしていたが打ち分けできた方が強いと感じたため勝手に守るを切ったブーストエナジー型に変更した。水テラバが決まれば後はだいたい1.5体分程の仕事をしてくれるため雑に技をうって切れば良いだけなのがプレイングの下手な自分には有難かった。追い風展開からテラバーストでパオジアンが苦手とするウインディ、キラフロル、テラスを切ってない状態のイーユイを処理することで裏のパオジアンを通しやすくする点がとても強かった。

配分はましゅまろ。さん(@mashiro_821)から頂いた

Sは最速90族+2

A172パオジアンの珠アイススピナー高乱数耐え

A201イダイナキバのぶちかまし高乱数耐え

C205ハバタクカミのシャドーボール確定耐え

H197‐D111までのウインディを古代活性テラバーストで確定1発

無振りキラフロルを古代活性テラバーストで確定1発

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パオジアン

テラスタイプ:霊

特性:災いの剣

持ち物:気合いの襷

性格:陽気

155‐172(252)‐100‐×‐86(4)‐205(252)

守る/アイススピナー/聖なる剣/不意打ち

カイリューの相方。このルールのパオカイミラーは襷orマルスケが先に潰れた方が基本的に負けなためディンルーでのステルスロック展開さえ通ればこちらのパオカイが有利とりやすい。最終盤面でのミラーは基本的にパオジアン守る神速をカイリュー方向に打つと決めている。カイリューのポテンシャルを最大限発揮するためにはこのポケモンをなるべく生存させなければならないため動かした方には注意が必要。ファイアローとも相性が良く、相手のパオジアンに対してフェイント+聖剣を打つことが多い。テラスタイプは炎や悪、妖も試してみたが霊が1番使いやすかった。

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カイリュー

テラスタイプ:飛行

特性:マルチスケイル

持ち物:拘り鉢巻

性格:意地っ張り

167(4)‐204(252)‐115‐×‐120‐132(252)

神速/テラバースト/岩雪崩/アクアジェット

後発の〆担当。飛行テラバ型の場合はなるべくSを上げて上から殴りたい、ミラーで上から神速を打ちたい、火力も最大を取りたいって考えからAS配分。精神力でなくマルチスケイルなのはなるべく生存力を上げるため。拘り型の難しいところはどの技で拘るかを裏のポケモンまで考えていかないといけないところであり確実に相手を倒せる技で拘るためにも表のディンラッシャでどれだけ削れるかが重要になってくる。アクアジェットは霊テラス対策やハバタクカミに対してアクアジェット+不意打ちで倒せるようにするため。意外と準速カイリュー抜きにしていないコノヨザルが多く、上からテラバーストをうって勝つ試合が多かった。

 

【基本選出】

(トリル、追い風、イルカ系統、バンギルガン、寿司)

表ディンルー+ヘイラッシャ

裏パオジアン+カイリュー

 

(コノヨザル系統、中速サイクルパ、ノオーツツミ)

ファイアロー+ハバタクカミ

裏パオジアン+カイリュー

 

※ほぼこの2通りしかないので頭使わなくて楽。ネット予選向き

 

【地割れ採用に対する考え】

ディンルーとヘイラッシャの並びは高い耐久が保証されているため余裕があるターンに地割れがうててしまう上に負け状況を捲る力が魅力だと考えている。地割れの採用については単品での地割れを私はあまり評価してなく、ディンルーとヘイラッシャで重ねて打つことで相手は51%の確率で落とせることになるので悪巧みサーフゴーやビルドコノヨザル等積んで火力を出してくる相手には積んでいる間に地割れの試行回数を稼ぎやすい。ちなみに2回うって2発とも当たる確率は9%となるためその瞬間にゲームが終了することがある。イルカマン系統のサイクルしてくる相手に滅法強い戦法だと私は考えている。欠伸で流した相手に対して2体とも地割れをうつことで例え2発とも外れても4回目で当たる確率は76%と期待値としては高め。ここまで地割れ頼みみたいなことを言っているが欠伸とステロの定数ダメージ+カタストロフィで削った相手を裏で刈り取るのが基本的な動き。あくまでもこの並びで地割れを両採用すると勝ち試合を拾う期待値が増えるということが言いたい。

 

【1回目予選後、OK‐5_7に構築を渡す】

無事、1回目で予選を抜けた後に同じ鹿児島勢のOK‐5_7から構築下さいとDMが来たので抜けた構築をそのまま渡したところ彼が自分の構築を昇華してくれた。以下、OK‐5_7が予選で使用した構築。

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不確定要素の地割れを抜いて安定感を出した形。

パオジアンとカイリューをテツノツツミとイダイナキバに変更したことで技範囲を広げている。ヘイラッシャに身代わりを入れることで欠伸の試行回数をより増やせられる他、モロバレルに対しても挑発だけでなく別の回答を持たせられている。またヘイラッシャを意地っ張りにすることでウェーブタックルのみでハバタクカミを倒せることが出来ている。

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本戦でOKが使用した構築

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【総括】

自分は欠伸や鉄壁等の相手を詰ませる系統をよく好むため今回の構築は自分によくマッチしていたと思う。本戦直前でディンルー・ヘイラッシャの並びが増えてきたためミラーの自信が持てず本戦は別系統の構築を使用した。けれども、初めてネット予選を抜けられた構築であったため自分の中では思い出に残るものとなった。またJCS終了後に本戦で使用した構築の記事を書くつもりであるためそちらも見て頂けたら幸いです。それではここまで閲覧頂きありがとうございました。

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